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神鳥貞子(かんどりていこ)です。
《問いかけ・働きかけ70》―愛シリーズ―
「母は子どもに対していかに在るべきか。」
娘に対しての深い問いかけでした。
5日ほど一緒に過ごす中、
気の合うところ、共感するところがあったことは私の救いです。
娘は、私の話を
かわす、避ける、ぼかす言動で、
さえぎってきます。
あるいは、
反論して、
それが正しいとは言えないと主張してきます。
最終的には、
ほっといてほしい、
そうとは言えないことを押しつけないでほしいと
きっぱり言ってきます。
思い起こしれ見ると、
娘にこれだけは伝えておきたいと、
強い想いで話す時に、そういう状態になったのです。
伝えようとすると、
娘は縛られると感じていると、
私は、受けとりました。
私の押し付けがましいところに抵抗しているのです。
自分で考えて、自分の人生を生きているのだと
言いたいのです。
私の想像以上に、抵抗力が強く、
「いいの、いいの、大丈夫だから。」
「お母さんの思っていることはわかっているから。」
をいう言動や態度なのだと、
まざまざと感じさせられたのでした。
過剰に心配することはないのです。
娘は娘の人生をたくましく生きているのです。
この体験で、私はやっと子離れができました。
子離れとは、
子どもの人生を心配すること。
助けてほしいと言っていないのに、
助けようとすること。
押し付けていること。
それが愛と勘違いしていること。
自分の思い通りになってほしいということ。
そりゃあ嫌ですよね。
私自身がとても嫌だったことを、
私は子どもにしていたのでした。
これは本当の愛ではありません。
愛の本質は
子どもの不完全な存在を愛すること。
短所も長所も愛すること。
子どもの命を生かすことです。
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